お知らせ&コラム

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コラム

「ご説明」→「相互理解」へ

当院では治療の前・途中・後に説明を行い

患者さんのご理解を深めていただくことを日常としております。

ここで大事なのは

「説明をすること」ではなく、患者さんが了解したか、納得しているかということです。

そうでなければ物事は前に進まないのです。

 

そして合わせて大事なのが

治療は医院に毎日いる私達にとって日常ですが

患者さんにとっては「非日常」であるということを忘れてはいけない、ということです。

 

非日常の空間にいる患者さんは

緊張・不安・慣れない音(機械音とか)・口を開けないといけないことなど

知らず知らずのうちにストレスや労力がかかっています。

 

説明する側がその前提を忘れたり、患者さんの知りたいことや

必要としている情報提供とは何だろう、という問題意識がないと

患者さんも理解できてないけどなんとなくわかったようなつもりで終わったり

誤認識してしまったり。が起きるのだと思います。

 

神経の治療のご説明が歯を抜くイメージだったり

今、何をやっているのかわからなかったり

なんのためにこのレントゲンを撮ったのかわからなかったり

患者さんが「知りたいこと」が聞けなかったり・・

 

わからない、見えないが不安の要因なので・・

 

そういう前提で、同じものが見れるようにカラー写真でご説明したり

相手が「理解しているかしていないか」をこちらが感じとりながら

言葉を言い換えたり写真を使ったり

 

常に「相互理解」になるように努める必要があると思っています。

 

だから話す相手によって、状況・リスク・その人の事情によって

説明する言葉や説明の仕方も変わります。

 

私も歯科治療の説明は20代からやってきているのですが

本当に相互理解こそが大切だと思い学びながら経験を詰んでいます。

 

昔行っていた説明と今の説明では全然違うし

去年の説明の仕方と今の説明の仕方も違うし

先週の説明と今の説明も微妙に違う

 

違ってないといけないと思っています。

 

毎日、いろんな患者さんとお話するたびに

お陰様で私の説明は少しずつ、日々、進化することができております。

 

また、いまだに反省や課題も見つかり

学び直し、修正していくようにしているので、進化できているのだと思います。

 

患者さんのおかげで治療だけでなく説明・相互理解もレベルを上げていくことができています。

まだまだ不十分であり不足しており、できていないことが多々あります。

ですが、そこから学び明日に活かすように努めています。

 

目指すところは「相互理解」です。

 

「説明」といってしまうと、わかってほしいあまりに自分の話を相手に理解させることに

主眼を置きがちになるのは意識して気をつけないといけないところです。

 

患者さんにとっては非日常であることを忘れてはいけない。

 

相互理解というのは自分を相手に理解させるということではなく「自分が相手を理解する」ということ。

相互理解は心地いい♪

 

患者さんに教わった大切な経験を明日も活かしたいと思います。

 

食べたものも明日への活力!

夏も乗り切ります♪

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